どのタイミングでどのような弁護士に相談をすればいいのでしょうか?
弁護士に相談をする意味
弁護士として,よくご質問で伺うことの一つに,どのタイミングで・どの弁護士に相談をすればいいのかというものがあります。個々の弁護士の方で意見が違うところですので,以下はあくまでも当事務所所属弁護士の意見になります。
弁護士の主な業務は当然のことながら法律問題ですから,離婚や不貞行為(不倫)に関するご相談は,法律的に見た見込みや必要な情報や現状の整理が中心になります。そのうえで,お気持ちも踏まえて,どのような方法がとれるか・どういった方法がいいのか等をご相談に来た方と一緒に考えていくことになります。
離婚をするかどうか・修復を図りたいという方には,危機を防ぐ方法(あくまでも法律面が中心になります)についてアドバイスをすることがあります。将来問題が大きくならないような対応方法などをアドバイスすることもあります。
そのため,弁護士に相談をする意味としては,現状の把握と見通し・対応方法を知るということがあるでしょう。そして,何よりもこのようにして見通しを得ることで安心や落ち着きを得ることではないかと考えています。もちろん,問題が大きくご自身で対応をできない場合には,交渉などを代理人として行ってもらうということもあるでしょう。
個人によって,問題を意識する時期は異なります
当然のことですが,個々の方で問題の状況は異なりますし,問題であると認識する「時期」は異なります。ここでいう「時期」とは問題が小さなうちの場合もあれば,大きくなって初めて認識する場合もあるということです。
問題が大きくなれば,すぐに対応してほしいというお気持ちは大きくなってきますし,大きくなった不安を落ち着けたいというお気持ちも出てくるでしょう。それは,妻が家を出ていった際かもしれませんし,妻側代理人という弁護士の方から手紙が来たとき・離婚調停の手紙が来た時かもしれません。もちろん,ご自身がどうしても離婚をしたと思った場面や他の場面かもしれません。
こういった時もあれば,離婚をした方がいいのか悩まれている場合夫婦喧嘩などがあって将来を悩まれている場合もあろうかと思われます。こうした際には急ぐということには必ずしもならないかもしれませんが,きっちりと話を聞いてもらいたい・アドバイスがほしいという考えが出てくるでしょう。
そのため,弁護士にどのような対応をしてほしいかもご自身の「時期」によって異なるのではないかと考えられます
どの弁護士に相談をすればいいのでしょうか?
実は一番悩まれている問題かと思われますし,難しい問題です。結論から言えば,対応を早めにしてくれるというのが大きな要素と思われます。もちろん,問題が小さいとお考えの場合やとりあえず情報をえたいという場合であれば,無料相談にお考えがいくのも十分ありうるところです。ただ,気になって仕方がない場合や問題が大きな場合には早めに対応をしてもらえないと不安を取り除けませんから,こういった点は大きなものといえるでしょう。
実際に対応を依頼するかどうかは話をしてみて,ご自身が安心できると感じられた弁護士かどうかが大きなポイントではないかと思われます。当然ながら,重要なことを安心できない方には任せられないためです。
このほかにも様々お考えになるところはあるかと思われますが,ご自身で判断をされる一助になれば幸いです。