よくある相談

「性格の不一致」「信頼関係がなくなった」,離婚理由になるのですか?

離婚理由の意味合いとは?

 離婚のご相談をされる際に考えるであろう「離婚の理由」。実際に相手方に共有されることがない場合も多く,特に「性格の不一致」は相手方にとっては予測もしていなかったという場合もありえます。

 

 離婚の理由は,離婚を決心される際に存在するもの・離婚を告げられた側がなぜということで考えるもの,離婚裁判で強制的な離婚理由として法律で定められたものに当てはまるか,といった点で出てくる可能性があります。決心される場合には,自らの意思を確認する意味合い・相手が拒否した場合に離婚裁判でどうなりそうなのかという意味で気にされるかもしれません。

 離婚を告げられた側が気になるのは,まさしくどんな理由でいわれているのか知りたい・修復を図りたいので知って対策を立てたいという意味合いがありえます。離婚裁判での話は,裁判で判決に向かう場合には,法律で定められた5つのパターンに当てはまるか(特に,婚姻を継続しがたい重大な事由という修復不能と評価されるだけの事実関係があるのか)といった点で問題になってきます。

「性格の不一致」等を理由に離婚を切り出された場合

 離婚を切り出された側にとっては,子供の親権などの他の問題を除けば,まずは離婚に応じるのかどうかを決めるのが通常ではないかと思われます。その際に,思い当たるところがあり離婚を決めるのであれば,原因は何かは慰謝料の話や子供の親権が問題になっていて以前の子育ての状況を問題視しない限りはそこまで問題にならないでしょう。子育ての状況は「性格の不一致」等と関係がない場合もありえます。

 

 これに対して,離婚を決めるかどうかは理由を聞いてから・離婚はしたく無く修復を図りたい場合には,単に「性格の不一致」等といってもどのようなものか気になるところです。特に後者の修復を図りたい方にとっては具体的にどのようなことなのかを知ることは重要な意味を持ってきます。

 実際に具体的な話がどのようなものかを聞いてみた際に,ズレを直せる場合ももちろんありえますが,聞くことで逆にお互いのすれ違い部分が際立つ場合も出てくるかもしれません。こうした事や別居期間や他の事情を踏まえてこのままだと離婚裁判で離婚に至る可能性はどの程度か・修復は実際図れそうなのかなどを見極めていくことにはなるでしょう。ご心情的な点もあり,判断は簡単ではありません。

「性格の不一致」等を理由に離婚を切り出したい場合

 離婚を切り出す場合には,相手方が受け入れてくれそうなのかどうかを考慮することが多いのではないかと思われます。相手方が受け入れない場合には,離婚の話し合いをしても進みませんから,離婚調停の申し立てを考えることになります。

 ただし,離婚調停も話し合い(ただし,その中で「性格の不一致」の詳細など離婚を求める理由の具体的な話を聞かれることはありえます)はあくまでも話し合いです。相手方が離婚をどうしてもいやだという場合には,離婚裁判での解決を考えることになります。その際に,「性格の不一致」や「信頼関係の喪失」持つきっかけになった話(これまでのエピソードや特に強い不信を抱くことになった経緯)・別居の期間等を踏まえて,離婚裁判で離婚を認められるのかどうかをきちんと考えていく必要があります。

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