よくある相談

子どもの監護権や親権が問題になる場合に,勤務スタイルは影響するのでしょうか?

今までの主たる監護や現在の状況からの影響

 子どもの親権や監護権が争いになっている場合に,争いになる前の主たる監護は誰が行っていたのか・その際に問題があったのか・現在の監護状況がどうなのかは大きく問題になりうるところです。時間的な多さが問題になるところもありますが,あまり放置をしている場合には監護の状況に問題は出てきます。もっとも事実関係としてそうだったのかどうかが問題となり,裏付けがなかなかないということはありえます。

 

 勤務スタイルも,日中仕事で出ている・夜も仕事があり遅くまで家にいない・夜に仕事で出かける場合には,子どもの監護にどこまで関わることができるのかが問題になりえます。保育園や児童館の送迎に関与しているのかどうかで関わりは大きく変わってきますし,夜勤仕事などがある場合には,日中どこまで関与できるのかなどにも影響します。別居後に監護をしている場合にも,どこまで関わることができているのか・子どもの監護状態がどうなのかという話に影響する可能性があります。

 したがって,勤務スタイルがどうであるのかは子どもの監護状況を考える上で判断要素に十分影響することがありえます。

同居の親の協力がある場合には?

 仮に,先ほどの話で親(子供から見て祖父母)が同居していて子どもの監護に関わっている場合にはどう考えるかという問題があります。きちんと面倒を見ているのであれば,監護の状況には問題がないように見えます。ただ,祖父母は通常は監護の補助をする方として挙げて考慮をしていくものと思われます。あくまでも監護を行うのは,子供にとっての父母(ご自身あるいは妻側)です。監護を行う方自身がどこまで監護を行うことができるのか・実際行っているのか・子供との関係性(結びつき)がどうなのかという点は大きく影響をしてくるように思われます。

 実際に優劣を考える上では,別居前の監護を主にどちらが行っていたのか・監護での問題の有無や監護補助者など様々な要素が考慮されるところです。監護補助者による監護をしていることが問題なしにつながり,そのことが決定的な要素になるとは限らない(というより,監護補助者と監護者が逆転に近いことになるのは通常の監護とは考えにくい)点はよく注意しておく必要があるように思われます。

 それだけ,あくまでも子どもにとっての親(監護者)による監護の状況や関わりの程度などがどれだけかといった点が重要になってくるでしょう。

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