弁護士から通知文書が来ました。どう対応すればいいでしょうか?
通知の文書の意味とは?
弁護士からの通知書は,例えば,妻が家からいなくなって自分が家に帰って来たら置いてあった・郵便で別居後に送られてきたなどのケースが考えられます。日常弁護士から手紙が来ることはほぼないでしょうから,突然来ると戸惑うのが普通ではないでしょうか?
弁護士からの通知文書は,弁護士が依頼を受けたこと・今後の交渉などは弁護士が窓口となって行うことが少なくとも書いているはずです。そのほかに,調停を申し立てる場合にはその旨や仮に離婚協議を求める場合には,その内容が書いている場合もあるかもしれません。どこまでの内容が書いているのかはケースバイケースです。いずれにしても,弁護士が依頼を受けて今後対応する通知という意味合いに必要に応じた要求・提案内容・今後の話の進め方などを書いた書類と一応は言うことができるものと思われます。
その他,今後の連絡は本人にはしないでほしいということが書いてある・本人に連絡すると法的措置をとるなどと書いてあることもあるかもしれません。弁護士が間に入ったからといって,必ず弁護士に連絡をしないといけないというわけではないものの,ケースによっては法的措置が問題になることもあります。例えば,DVが存在し保護命令の申立てが裁判所になされうるケースや嫌がる相手への付きまといとなってストーカーなどに該当するのではないかという点が問題になるケースです。もちろん,すべてのケースがそういうわけではありませんが,事情によってはリスクが出てくることもありえます。
対応についての問題(?)
一番気になるのは,どう対応をすればいいのかという点ではないでしょうか。実際上は,相手(妻)に連絡しても反応がないことが多いのではないかと思われます。弁護士にわざわざ依頼する場合に,直接話をしないようにということで決意を固めていることが通常です。したがって,通常は嫌でしょうけれども,相手弁護士と連絡を何かしら取る形での連絡になるのが多くなります。感情的になりやすい場面もあるかもしれませんが,そこで喧嘩をしても話が進まないという問題は出てきます。その際に,対応で苦慮する点などがあった場合には,ご自身も弁護士相談を受けるなどした方がいいかもしれません。もちろん,対応方法も決めていて何も困らないというのであれば,それに沿って対応をしていくことになるでしょう。
当然に,相手本人に連絡をしてはいけないわけではないという話・DV等がある場合のリスクが出てくる話は触れました。法的措置が実際に生じるのかはDV等の有無のほかに仮に面会を求めるなどする際に建物に勝手に入ったなどということで刑事事件になる場合もありえます。先ほど触れました反応がなく進まないというだけでないことも事情によってはあるかもしれない点に注意が必要です。