よくある相談

家に残した家具や電化製品・車は財産分与でどう評価されるのでしょうか?

財産分与の対象にはなるが,実際には価値がないことが大半です。

 どちらかが家を出て離婚の話し合いをしている際に,家に残してきた家具や家電製品・その他が財産分与でどうなるかが問題となることもあります。結婚の際に持ち込んだものは財産分与の対象にそもそも含まれないことが通常なので,持ち出しをどうするかが話題の大半ですが,結婚後に購入した購入時にはそれなりの価値のあった家具や電化製品の場合には,どちらが取得するのかという話などが問題となることもありえます。

 また,逆に購入から時間が経過しすぎているものや新生活に必要ないものはどちらが処分を行うのか・その際の費用負担をどうするのかという別の問題が出てくることもありえます。

 

 実際に購入価格や取り付け価格とその後一定提示使ってみての金額評価が家電製品は特に開きがあるように思われます。そのため,クーラーなど10万円を超えて購入したけれども数年で金額が下がるのかという話も出る可能性があります。厳密には中古でどう評価されるのかの査定を取ってみるというのもありえます。そのため,実際には査定での金額あるいは実際には無価値ということで,必要性(ここには再度購入する際の負担もありえます)なども考慮して話を進めることになります。少なくとも,これらが財産分与での金額面での考慮に影響を与えることは小さいものといえるでしょう。

 貴金属などの類は一方に贈与されることもありうる性質のものなので,そもそも財産分与の対象から外れることが多いと思われます。

自動車については?

 自動車についてはその評価をどうするか(業者の査定でいいのか・レッドブックと呼ばれるオートガイド自動車価格月報等の評価によるのか)という問題はあります。ローンをつけて購入している場合で残っていれば,そのローン額との比較になりますが,車を取得する側がローン額を負担する形での解決が多いのではないかと思われます。もちろん,様々な事情からここを変えることも解決としてはありえます。

 走行距離が長い・初年度登録から相当程度時間が経過している場合には,そう評価を取るでもなく価値がないと見こされる場合もあります。実際にだれが今後も使用する(名義をどうするのか)は利用の必要性という要素もありますが,今述べた評価がいくら見込まれるのか・ローン金額との兼ね合いでどうか,今後のローン負担をどうするのかといった問題も考慮要素にはなります。金額評価という意味では後者は重要です。車の名義変更をしないままでおくというのは事故の際の賠償責任の問題もありますので,避けるべき話です。

 

 その他自動車については自動車保険の名義変更などもあります。車を取得しない場合には,名義を変更するか解約して新たに契約を車を取得する方にしてもらう等の話もポイントとなってきます。

 

 いずれにしても,付随する問題も含めてどうするかを考えていく必要があります。ただ,あくまでも財産分与その他の問題の中で,今回取り上げた話は一要素であること・今後も含めて対応をきちんとしきることが重要です。

メールフォームもしくはお電話で、お問い合わせ・相談日時の予約をお願いします

早くから弁護士のサポートを得ることで、解決できることがたくさんあります。後悔しないためにも、1人で悩まず、お気軽にご相談下さい。誠実に対応させていただきます。