離婚問題のポイント

男性が押さえておきたい離婚問題のポイント

離婚をするかどうか迷っているとき

結婚生活がうまく行っていないが、子どもが小さいので離婚した方がいいか迷っている、あるいは妻から離婚してほしいと言われているが迷っている、どうしたらよいかという相談をお受けすることが割とあります。

結婚生活を続けた方がいいかどうかというのは、その方それぞれの事情によるため、一概にはいえないというのが実際のところです

 

 

お子様がまだ小さいとき

先のようにお子様がまだ小さい場合には、ある程度の年齢まで両親が揃っていた方がいいということもあるでしょう。両親がいることでお子様のより健やかな成長へと繋がるのではないかという考えです。奥様だけがお子様を育てることに不安があるということもあります。そういったときには、当面様子を見つつ、お子様がある程度の年齢になったときにまた考えるということもありえます。奥様と話し合いができる状況であれば、率直に気持ちを伝えた上で、修復が可能かどうか探ってみるという方法もあります。

 特にお子様がまだ自分でご自身と会ったり連絡を取るのが難しい年齢(おおむね中学生以下)であれば、離婚することでお子様と会うことに少なくとも制限が出てくるのが一般ですので、お子様が大きくなるまで待つというのも一つでしょう。

住宅ローンの残高がまだかなりある場合

また、住宅ローンの支払いがかなり残っていて、オーバーローンのため今離婚すると住宅の売却が難しく支払いだけは負わなければならなくなるというケースもあります。このときにも、住宅ローンの残高がある程度減ってからまた離婚をするか考えてみるということもありえます。

妻から離婚の申し入れがあったとき

逆に、妻から離婚を申し入れられているというケースもよくあります。この場合には、妻から離婚したい理由を聞くことが出来れば聞いた上で、修復の見込みがあるか考えることになります。そもそも妻が一方的に離婚をしたいの一点張りで、話し合いの余地すらない場合には、修復を試みるということ自体が困難となってきます。

 男性の場合には、収入があることが多いため、収入があるうちは離婚により経済的に困るということは多くはないと思います。しかし、特に会社を定年退職されて主に年金収入だけになって以降、離婚の話が出てくるとこれまでやったことがない家事をしなければならない上に、先行く老いへの不安も出てきます。財産分与や年金分割により、経済状況が一気に下がる可能性も高いです。ただ、いわゆる熟年離婚の場合は、奥様の積年の思いが会社を退職したことを機に出てくることが多いので、普段からコミュニケーションがとれていないと修復はかなり難しい可能性が高いです。

まとめ

結局のところは奥様と元に戻ってまた生活が出来るかが一番のポイントになってくると思います。お互い感情的になっていて話し合いが難しいのであれば、一旦別居することで距離を置き、ある程度冷静になったら話し合いをするのも一つです。それでも修復が難しいようであれば、離婚をしたときに問題になりそうなことについて、あらかじめ考えておくことも必要になってくるでしょう。

弁護士からのコメント

西丸 洋平

弁護士 西丸洋平

 離婚をすることは,生活の劇的な変更やお子様への影響も大きい点もあり,可能であれば避けたいとお考えの方はいらっしゃるかと存じます。実際にそうした点は大いにありますし,影響面はどうなのか・どのようなことが問題になるのかという点とその見通しも気になるところです。

 限りはあるかもしれませんが,そうした点の特に見通しや問題点を把握されて今後のお考えの一つの参考要素としても弁護士への相談はなるうるでしょう、

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